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相場で勝つためには高勝率でなければならないと考えるトレーダーは多い。確かに高勝率であるに越したことはないが、高勝率を目指すことには大きな落とし穴が存在する。
実は、数字的に高勝率を実現するのは簡単なんだ。
含み益が出たらすぐ利食えばいい。
つまりコツコツ勝つトレードスタイルである。
このトレードスタイルを続けていると負けることが許せなくなり、遅かれ早かれ含み損を切れなくなってしまう。一時的に含み損が含み益になって利食うことができて幸運にも高勝率を維持できたとする。でもこれは幸運でも何でもない。
不運の始まりである。
含み損が含み益になるまで保有し続け利食ったことにより脳内の幸せホルモン(ドーパミン)が分泌され、強烈に脳がこの幸福感を記憶することになる。自分の相場観なら含み損ですら含み益にできると勘違いしてしまう。そしていつしか含み損を持ちっぱなしに、もう建値に戻ってこない相場に遭遇する。
これが塩漬けだ。
たった一回の塩漬けポジションで全資金の70%、あるいは100%を失ってしまう可能性がある。つまりドッカンと負けてしまう。こうなるとトレーダーとしての再起は難しい。事実上、トレーダーとしての廃業だ。
感情のコントロールができない者が高勝率狙いのトレードをするとコツコツ勝ってドッカンと負けることになる。
たった一回の失敗が大損になってしまいトレードができなくなる。こういうトレーダーに俺は何人も会ってきた。
一日で600万負けた。
一日で1500万負けた。
2日間で3000万負けた。
更にはトータルで1億5000万も負けた人もいた。
彼らは自分の未熟なトレード技術を理解せず資金管理を無視し、超ハイレバでトレードを行ったことも原因だが、基本的に高勝率を狙ったが故に損切りができなかったワケだ。ハイレバであっても損切りさえできれば退場にはならなかったはずだ。相場で勝ちたかったら、この真逆をやればいい。
つまり、
コツコツ勝ってドッカンと負ける
ではなく、
コツコツ負けてドッカンと勝つ
ってこと。これは勝率よりも高い損益比率を優先するという意味。損小利大のトレードスタイルのことだ。
しかし、コツコツ負けるのは精神的に辛い。チビチビとカンナで軍資金が削られるような思いがする。昔の俺だってキツイと感じていた。でも相場で生き残るにはこれしかない。
損失は早期に切る。
間違ったらすぐに切る。
とにかく切るしかない。
だから普通にトレードしたら、基本は損切りだと思っている。そしてたまたまでも運良くポジションに含み益が乗った時、とことんその含み益を引っ張っておく。そして損益比率の力を使ってトータル収支をプラスにしていく。
だから、たった一回のトレード結果で一喜一憂しているレベルの人はまだまだ初心者。常にトータルのトレード成績を頭の中で意識し、個々のトレード結果ではメンタルがぶれない。これがプロのトレーダーの姿勢であり、確率思考を意識しているという状態。
ただし、自分のトレード内容をチャートに起こす復習検証を定期的に行って、そのトレードがルール通りだったどうか、または優位性あるエントリーだったかどうかをチェックするのは必須。
損小利大とは、コツコツ負けてドッカンと勝つこと
この記事を読んで分かった気でいる者は多いと思う。しかし、〔分かりました・理解できました〕と〔できる〕は全くの別次元。ま、損小利大のトレードができるのは1000人にひとりだろう。だからFXで勝てなくても深く悩む必要はない。
オマエは999人に属しているだけだ。
どうせ好きなんだろ?
群れを成すことが。
皆と同じであることが。
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